tsubakickbox’s diary

~ようこそ、創る私の頭の中へ~ グッときた映画と、たまに本の話

映画「LION ライオン ~25年目のただいま~」

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5歳で迷子になって、
25年後に故郷をGoogleアースで
見つけだす実話の映画。


月曜日(休み)な 午後だけに、眠くて
途中20分寝ちゃったけど
かなり 良い話だった。


5歳のサルーは、
奇跡的に カルカッタ
行政に 救われ
裕福な家庭に養子縁組みに。
日本は豊かで、安全だ。
だって、言葉がわかり合えるもの。


観た人は、わかるけど
5歳が生き延びるには、当時
あまりにキケンと隣り合わせな環境だ。


でも、Googleアース凄いわ
なにより Googleアースで
探せば?って言った友人凄い。


1番 考えさせられたのは
サルーを引き取った夫婦(奥様はニコール・キッドマン
世の中に 子どもを増やすのではなく
いま、生きていて
しあわせではない子を 育てるのが
社会の、地球の役に立つと考えた2人。
私、1人 産んでますが、
同意見だなぁ。


余談ですが、何がさらに
びっくり❗️かって
月曜日平日なのに、満席!
満席にしていたのは、
およそ60代から70代の
星が丘マダムたち。←たぶん
Googleアースの意味わかるの?!
(↑失礼な、ごめんなさい。。)


ちなみに、私の隣席は
見るからにインド人の おじさんでした。
言葉通じない土地で
迷子になった 5歳の主人公サルーが
お供え物 取って食べちゃうシーンは、
神様に手を合わせて はった…

 

と、ここまでがfacebookに投稿した内容。

このブログを「書こう」と思ったので

今後も書き続けるためには、

ちゃんと考えを書こうと思う。

 

このライオンは、なんか良い

なんでかというと「きれいごと」にしてない事。

 

・おそらく人身売買

・おそらく幼児愛(身体?)

という、陰に隠れがちな問題を

ちゃんと表現している。

 

5歳の男の子が、どう判断できるのだろう。

ゆがんだ生き方が、また、人の人生をゆがませる。

 

運よく、サルーは

行政に救われた。

運というのか、そうなる運命だったのか。

 

映画の中で、ニコールキッドマン演じるサルーの育ての母親が

「生まずに、幸せでない子供たちを引き取る」という選択肢を取ったが

よく考えてみたい。「産めるのに産まずに、引き取るのだ」

 

もし、パートナーがそう言ったら、

その選択肢を取り、生きられるだろうか。

 

私は、一人で、一人産んだ。

 

以前、夜中に仕事をしていたら

子どもが無く声が外からした。

3歳くらいの女の子が、鼻水たらして、

ねまきで、道路の真ん中を歩いてた。

 

びっくりして、毛布をもって降りていき

女の子を包んだ。

夜中の2時前だったから、車が少なくなってたけど

あれ、考えるとぞっとする。

 

女の子は、震えていて

その子に暖かい飲み物を飲ませて

警察を待っている間

もし、この子が捨てられていたら・・と考えた。

 

当時、娘もやっと小学1年生

私はシングルマザー、仕事を始めたばかりで収入は低い

もう一人育てるには、時間もお金も問題がある。

 

でも、この子は?

このまま警察が、調べた時に、もし捨てられていたら・・

施設に行くのだろうか。

私も、15歳の時、両親の商売が悪くなり、夜逃げせざるをえず

親戚の家に、3年お世話になったことがあるが、

血がつながっていたとしても、孤独だった。

 

そんなことを考えはせていたけど

今思っても、「この子を、育てようか」という気持ちは

無きに師もあらずだった。

結局その子は、となりのマンションの子だった。

お母さんが、寝たと思って夜遊びしに行き

起きてしまった女の子は、お母さんを探してひとりで外に出て

私に見つけられたらしい。

翌日、警察から電話があり、お母さんは平謝りでうちに来た。

 

あれからもう9年ちかく

女の子は見かけない。

 

少し思うのは、あの子をもし育てていたとしたら・・と。

 

とても難しい課題だと思う。

でも、大事なのは問題を「問う」事だと思う。

答えはそれぞれ。それで良い。

 

その「問う」をできる人は

そうそう居ない。

「問う」ことをする姿勢に拍手をしたいし

私も、そうでありたい。


今月末からは、尊敬する
女性監督 河瀬直美さんの『光』が
公開される、三越映画館(^^)
一般公開終わった、ちょっと遅れた
セレクトなんだけど
昔ならではの、ミニシアターな
狭さと空気が好きすぎる。

 

今回の映画

LION/ライオン ~25年目のただいま

 

私の独断評価(★~★★★★★)

1.考えさせる   ★★★★★

2.ハッピーエンド ★★★★

3.見るべし    ★★★★

 

 

WEBサイトはこちら

 

≪ストーリー≫
インドで迷子になった5歳の少年が、25年後に
Google Earthで故郷を探し出したという実話を、
スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ
ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。

1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、
兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、
家から遠く離れた大都市カルカッタコルカタ)まで来てしまう。
そのまま迷子になったサルーは、やがて養子に出されオーストラリアで成長。
25年後、友人のひとりから、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことが
できると教えられたサルーは、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、
本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。
(実話)

≪スタッフ≫
監督 ガース・デイビス
製作 エミール・シャーマン
   イアン・カニング
   アンジー・フィールダー
製作総指揮 アンドリュー・フレイザー
キャスト デブ・パテルサルー
    ルーニー・マーラルーシー
    ニコール・キッドマンスー
    デビッド・ウェンハムジョン
    サニー・パワールサルー(幼少期)


≪作品データ≫
原題 Lion
製作年 2016年
製作国 オーストラリア
配給 ギャガ
上映時間 119分

≪受賞歴≫
第89回 アカデミー賞(2017年)
第74回 ゴールデングローブ賞(2017年)